こんにちは、ゆきしょうです。
先日、手応えのあった業務委託の案件を辞退しました。
理由は条件でも人でもなく、契約書です。
業務委託の契約書、どこを見ればいいですか?
まず確認するのは、保証人を求められていないかと、損害賠償に上限があるかの2つです。
報酬や業務内容のページは、誰でもしっかり読みます。
でも後ろの方にある保証や賠償の条項は、読み飛ばしがちです。
私も今回の件があるまで、そこまで意識していませんでした。
実は、生活へのダメージが大きいのは、報酬の条件より、この2つの方です。
報酬が安い契約は、損をしても金額が読めます。
保証人と上限のない賠償は、読めません。
業務委託は、契約書に書いてあることが、そのまま約束になります。
会社が守ってくれる働き方ではないので、読まなかった責任も自分に返ってきます。
だからこの2つだけは、サインする前に必ず読んでください。
なぜ好条件の案件を辞退したのですか?
連帯保証人の条項と、上限のない損害賠償の条項が、お願いしても修正できなかったからです。
2026年8月、ある業務委託の案件で面談を受けました。
話も弾み、手応えは十分でした。
ところが後日届いた契約書を読むと、引っかかる条項が2つありました。
連帯保証人を立てること。
そして、損害賠償に上限の定めがないことです。
40代の私に、連帯保証人を頼める相手はそう多くありません。
賠償に上限がなければ、万が一のとき、生活ごと持っていかれる可能性があります。
私はAIのClaudeに契約書の内容を相談して、リスクを整理しました。
そのうえで、この2つの条項を変えられないか、先方にお願いのメールを送りました。
送ったのは、ちょうどお盆の前でした。
連休を挟んだので、そわそわしながら返事を待ちました。
返事が来たのは、約1週間後です。
条項は変えられないが、実害はないからこのまま契約して大丈夫、という趣旨でした。
悩みましたが、辞退しました。
実害がないなら、条項から外せるはずです。
外せないということは、いざという時に使う余地を残している、ということです。
仕事は欲しかったです。
正直、今も惜しかったと思う瞬間があります。
やっと面談までこぎつけた案件だったので、契約書だけで判断していいのか、何日も迷いました。
それでも最後は、紙に書いてあることがすべてだと考えました。
上限のない責任を背負ってまで受ける仕事ではない、という判断です。
サインする前に、何ができますか?
打てる手は、修正のお願い・無料の保険での備え・辞退の3つです。
1つ目は、修正のお願いです。
契約書は、渡された時点では「たたき台」です。
お願いすること自体は、失礼ではありません。
私のように断られることもありますが、先方の返し方で、相手がどういう会社かも見えてきます。
黙ってサインしてから悩むより、送ってから悩む方がずっと健全です。
ちなみに私は、お願いの文面を作る前にAIへ契約書の気になる点を相談しました。
ひとりで抱えるより、ずっと整理しやすかったです。
2つ目は、保険で備えることです。
私は今回の件をきっかけに、フリーランス向けの賠償責任保険を調べました。
【FREENANCE】は、無料プランでも、仕事中の事故への補償が最高5,000万円まで付いてきます。
freee系のサービスで、登録にお金はかかりません。
無料プランのままで、屋号やペンネームでの事業用口座も作れます。
賠償の条項をすべて避けて通ることはできません。
だからこそ、受け皿を先に持っておくと、契約書を見るときの余裕が変わります。
3つ目は、辞退です。
断れば、その仕事はゼロになります。
でも、上限のない賠償を背負った案件は、ゼロどころかマイナスになる可能性があります。
ゼロはマイナスより上です。
これは自分に言い聞かせている言葉でもあります。
同時に、断る自由は次の仕事のあてがあってこそだ、とも痛感しました。
この件のあと、私は営業の手を増やしています。
今回の辞退で、収入の予定はひとつ消えました。
それでも、契約書を読む目は確実に育ったと感じています。
授業料としては安かったです。
会社員のころの私は、契約書を交わさないまま入社して、痛い目にあいました。
そのときの話はこちらに書いています。
契約書を読むのは、相手を疑うためではありません。
この仕事を長く続けるためです。
以上、契約書で1つ仕事を失って、それでも良かったと思っている話でした。

