「嫌いなことリスト」から始める失敗しない移住先選び。憧れを捨てるのが成功への近道

「嫌いなことリスト」から始める失敗しない移住先選び。憧れを捨てるのが成功への近道

こんにちは!!ゆきしょうです!!

東京から鹿児島にIターン移住して、早いもので7年が経ちました。

今は自然の中で双子の子どもたちと妻とのんびり暮らしていますが、ここに来るまでには本当にたくさんの試行錯誤がありました。

「いつかは自然豊かな場所で、のんびりと暮らしたい……」

そんな漠然とした憧れを抱いて、毎日スマホで移住情報を集めている方は多いのではないでしょうか。

美しい景色、美味しい空気、そして温かい人々。

自治体のパンフレットや移住サイトを開けば、そこにはキラキラした魅力的な言葉がこれでもかと並んでいますよね。

でも、移住7年目の私から、あえて厳しいことを言わせてください。

「好きなこと」や「憧れ」だけで移住先を決めると、かなりの高確率で失敗します。

その中でたどり着いた一つの結論。

それは、移住先選びで最も重要なのは、やりたいことを探すことではなく「自分が絶対に許容できないこと(嫌いなこと)」を明確にすることでした。

今回は、失敗しない移住先選びの究極のメソッド「嫌いなことリスト」の作り方と、その活用法について、実体験を交えながら徹底的に解説していきます!

1. なぜ「好きなこと」で選ぶと失敗するのか?

なぜ「好きなこと」で選ぶと失敗するのか?

多くの人が移住先を探すとき、「海が見える場所がいい」「広い庭でDIYをしたい」「美味しい無農薬野菜を食べたい」という「加点方式」で考えます。

もちろん、それは移住への大きなモチベーションになりますし、大切なことです。

でも、ここに大きな落とし穴があります。

「好き」は慣れるが、「嫌い」は蓄積する

人間の感覚というのは、良くも悪くも「慣れ」が生じるものです。

移住した当初は、窓から見える雄大な桜島や青い海に毎日感動するでしょう。

でも、1年も経てばその景色は「当たり前の日常」になります。

獲れたての野菜の美味しさも、それが毎日食卓に並べば、感動の薄れとともに「近くにコンビニがない不便さ」や「スーパーまで往復1時間かかるしんどさ」というマイナス面の方が目立つようになってきます。

一方で、「嫌いなこと」や「不快なこと」は、慣れるどころか、日を追うごとに強烈なストレスとして蓄積されていくんです。

「虫がどうしても無理」「冬の寒さに耐えられない」「ご近所付き合いが濃すぎて息が詰まる」……。

これらのマイナス要素は、どんなに景色が美しくても、あなたの生活の幸福度をじわじわと、そして確実に削り取っていきます。

結局、理想と現実のギャップに耐えられなくなり、「こんなはずじゃなかった」と都会に帰ってしまう。

これが移住失敗の典型的なパターンなんです。

2. 失敗を防ぐ「嫌いなことリスト」の作り方

失敗を防ぐ「嫌いなことリスト」の作り方

今すぐノートを広げるか、スマホのメモ帳を開いてみてください。

これから、あなたの心に正直になって「これだけは絶対に耐えられない!」という要素を、わがままに書き出していきます。

誰に見せるものでもありません。

かっこつけず、あなたの本音をぶつけてください。

何を書いていいか迷ったら、以下のカテゴリをヒントにしてみてくださいね。

【環境・気候の地雷】

  • 湿気が多いのは嫌だ(大事な服やカバンにカビが生えるのが怖い)
  • 冬の雪かきなんて、腰が死ぬから絶対無理
  • 都会の排気ガスより、畑の肥料や家畜の臭いの方が耐えられない
  • 虫、特にムカデやカメムシが家の中にいるなんて考えただけで発狂する

【人間関係の地雷】

  • 貴重な週末を地域の掃除や行事に駆り出されるのは苦痛でしかない
  • 自分のプライベートなこと(年収や家族構成)を根掘り葉掘り聞かれるのが大嫌い
  • 逆に、全く近所付き合いがなくて孤独すぎるのも、地方に来た意味がない気がして不安

【生活インフラの地雷】

  • 車を毎日運転するのは怖いし、正直面倒くさい
  • コンビニまで車で15分以上かかる場所は、深夜にお腹が空いたとき絶望する
  • 信頼できる大きな病院や、小児科が近くにないのは、子どもがいると本気で不安
  • ネット回線が遅いのは、リモートワークや動画視聴に支障が出るから論外

【お金・経済面の地雷】

  • 今より収入が大きく下がるのは、いくら生活費が安くても耐えられない
  • プロパンガス代が都会の数倍高くなるなんて、納得いかない(ちなみに南九州市の我が家は、鹿児島市にいた頃の2倍になりました……!)

3. 「嫌い」から逆算する移住先のマッチング実例

「嫌い」から逆算する移住先のマッチング実例

リストができたら、それを元に移住先の候補を絞り込んでいきます。

このプロセスは、理想を追い求めるキラキラした作業ではなく、自分の生活から「地雷を排除する」ための冷静な作業です。

いくつか、具体的なケースで考えてみましょう。

ケース1:「車の運転が嫌い、または苦手」な人の場合

この場合、どんなに素晴らしい絶景が広がる山奥の古民家も、あなたの移住先候補からは真っ先に外れます。

あなたが狙うべきは、地方の中でも「コンパクトシティ化」が進んでいるエリアです。

具体的には、主要なバス路線が充実している場所や、自転車圏内にスーパー、役所、病院が集まっている地方都市の市街地です。

例えば、私の住んでいる鹿児島県でも、南九州市の山間部ではなく、鹿児島市の中心部や、交通の便が良い谷山地域などを検討すべきです。

ケース2:「冬の寒さと雪が本気で嫌い」な人の場合

このリストが1行あるだけで、東北、信州、北陸などの魅力的なエリアは、残念ながらすべて選択肢から消えます。

その代わり、九州南部や四国、瀬戸内などの温暖な地域にフォーカスをギュッと絞ることができます。

当たり前のことのようですが、パンフレットに載っている「美しい冬の絶景」に惑わされず、自分の生理的な「嫌い」を最優先することが、移住後の後悔を防ぐ最大のコツです。

ケース3:「過度な干渉や濃い人間関係が嫌い」な人の場合

テレビ番組に出てくるような「ポツンと一軒家」や、戸数が数軒しかないような限界集落は絶対に避けるべきです。

そうした場所では、共同体を維持するために、一人ひとりの役割が非常に重くなります。

「地域の宝」として歓迎される一方で、プライバシーという概念が都会とは全く異なります。

代わりに、移住者が多くて適度な距離感が保たれている新興分譲地や、ある程度の人口規模がある地方都市の住宅街の方が、あなたのライフスタイルには確実に合っています。

4. 移住前に「地雷」を確実に踏み抜く検証3ステップ

 移住前に「地雷」を確実に踏み抜く検証3ステップ

「嫌いなこと」を避けるための候補地が見えてきたら、最後は「検証」です。

自分の頭の中の想像と、現地のリアルが一致しているかを、徹底的に確かめに行きましょう。

ステップ1:「お試し住宅」で生活音と臭いを確認する

観光で泊まるホテルや旅館は、防音もしっかりしていて清潔です。

でも、実際の生活は違います。

自治体が用意している「お試し住宅(移住体験住宅)」に、最低でも1週間は滞在してください。

朝5時から鳴り響く草刈り機の音、夜になると全く街灯がなくて吸い込まれそうな暗闇、そしてゴミ出しルールの細かさ(分別が20種類以上ある地域もあります!)。

これらが自分の許容範囲内かどうかを、身をもって体験するのです。

ステップ2:地元のスーパーで「物価」と「品揃え」を徹底リサーチ

スーパーは、その地域の暮らしの縮図です。

都会で当たり前に買えていたお気に入りの食材がないかもしれない。

野菜は安いけれど、調味料の品揃えが偏っているかもしれない。

この「食のインフラ」の変化が、毎日のストレスにならないかを、実際にお買い物をして確かめてください。

ステップ3:あえて「一番厳しい季節」に現地を訪れる

夏に憧れて移住した人が、冬の寒さに耐えきれず1年で去っていく……というケースは、移住業界では「あるある」です。

雪国なら、あえて吹雪が続く真冬に。南国なら、湿度MAXで不快指数が上がる梅雨時や、避難指示が連発する台風の時期に、あえて現地に行ってください。

そこが、その土地の「嫌い」の最大値です。

その一番過酷な状態を体験した上で、「まあ、これならなんとかやっていけるかな」と思える場所こそが、あなたにとっての本当の「安住の地」になります。

5. まとめ:理想の移住は「わがまま」から始まる

理想の移住は「わがまま」から始まる

地方移住は、人生の「リセット」ではありません。

今のあなたの生活をより良くするための「アップデート」です。

だからこそ、誰かの理想のライフスタイルをなぞる必要なんて、一切ありません。

あなたが都会で感じていたストレスを、わざわざ場所を変えてまで抱え込む必要はないのです。

「嫌いなことリスト」を作る作業は、実は自分自身の価値観と深く向き合う作業でもあります。

自分が何に不快を感じ、何を大切にしたいのかを知ることは、これからの人生の指針を作ることと同じです。

一度、憧れという名の「キラキラしたフィルター」を外してみてください。

そして、真っさらな状態で、自分の「わがまま」を見つめ直してみてください。

その先に見つかった土地こそが、あなたを本当の意味で「のんびり」と、そして「豊か」にしてくれる最高の場所になるはずです。

後悔しない新しい生活への一歩を踏み出しましょう!!

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