どうも、ゆきしょうです。
ここ数年、自然に囲まれた場所で穏やかに暮らす「地方暮らし」への関心が高まっています。
都会の喧騒から離れ、静かで豊かな時間を過ごすことに憧れる方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に地域へ移住する際に最も不安視されるのが「仕事の確保」です。
都市部のように企業が集まっているわけではないため、働き口に困るのではと心配する方も少なくありません。
結論から申し上げますと、今の時代は地方でも十分に仕事を見つけたり、自ら作り出したりすることが可能です。
本記事では、地方暮らしと相性が良く、移住者の方におすすめできる職業を7種類、ご紹介いたします。
地方移住が注目される背景
働き方の変革
テクノロジーの進化により、場所に縛られず働ける時代になり「都会にいなくても仕事はできる」ことが現実になりました。
自然のある暮らしへの憧れ
山、海、田園風景。自然と共に生きる生活への関心が高まり、「心の豊かさ」を求めて地方を選ぶ人が増えています。
暮らしに対する価値観の変化
コロナ以降、生活の質・家族との時間・地域とのつながりに重きを置く人が増えました。
都市一極集中のリスクも意識されるように。
地方での仕事の可能性と現状
地方の求人は都市部より少ないように見えますが、実際には人手不足の分野や充実した支援制度がある職種が多く存在します。
求人状況と人手不足の分野
確かに、都市部と比較すると求人の総数は少ない傾向にあります。
しかし、特定の分野では深刻な人手不足に陥っており、むしろ移住者が歓迎されるケースが少なくありません。
特に、医療・福祉、建設業、一次産業(農業・林業・漁業)、観光業などは、常に担い手を求めています。
自治体による手厚い支援制度
多くの自治体が、移住・定住を促進するために手厚い支援制度を用意しています。
東京圏からの移住者に最大100万円を支給する「移住支援金」をはじめ、起業支援金、住宅支援、子育て世代へのサポートなど、内容は様々です。
これらの制度をうまく活用することで、移住のハードルを大きく下げることができます。
起業や事業承継のチャンス
地方は、新たなビジネスを始める「起業」のチャンスに溢れています。
都市部に比べて競合が少なく、家賃などの固定費も安く抑えられるためです。
また、後継者不足に悩む優良な中小企業も多く、その事業を引き継ぐ「事業承継」も有力な選択肢となっています。
地域の課題を解決するビジネスは、自治体や住民からも応援されやすいでしょう。
年代別に見る地方移住と仕事の傾向
年代 | 主な傾向 | 向いている働き方 |
---|---|---|
20〜30代 | リモートワーク、低コスト志向 | 地域おこし協力隊、フリーランス、IT職 |
40代 | キャリア再構築、家族と自然環境で暮らす | 地元企業の中核人材、公務関連 |
50代〜 | 経験を活かした第二の人生 | 介護職、起業、事業承継、観光業 |
20〜30代
リモートワークを活用し、都会生活のコストを削減しながら地方で暮らすことを望む人が多いです。
IT・Web系、フリーランス、地域おこし協力隊や起業を志望する人も多いです。
40代
キャリア再構築と家族との豊かな時間を求め、地方企業での管理職ポジションを目指す人が増えています。
50代〜
これまでの経験を活かした仕事や、医療・介護、事業承継などを考える人が増えています。
退職を機に、夢だったカフェや民宿を開業したり、趣味を活かした事業を始めたりと、第二の人生を豊かに彩るためのステージとして地方を選ぶ人も少なくありません。
地方移住者におすすめの仕事7選
カテゴリ | 職種 | 特徴・向いている人 | 支援制度 |
---|---|---|---|
地域密着 | 地域おこし協力隊 | 地域と関わりたい人 | ◎(国・自治体) |
一次産業 | 農業・林業・漁業 | 自然の中で働きたい人 | ◎(新規就農・支援制度) |
医療・福祉 | 介護職・看護師 | 安定した職に就きたい人 | ◎(資格支援あり) |
公共関連 | 公務員・インフラ | 地域貢献がしたい人 | △(倍率高め) |
観光業 | ゲストハウス・民宿・古民家カフェ | 空き家活用、開業志向 | ◎(補助金多数) |
技術・クリエイティブ | Webデザイナー・プログラマー・ライター等 | スキルを活かしたい人 | ○(フリーランス支援も) |
起業・事業承継 | 小規模起業、家業継承 | 自分の店や事業を持ちたい人 | ◎(地方創生支援) |
【地域密着】地域おこし協力隊
国(総務省)の制度で、自治体から委嘱を受け、地域の活性化に取り組みます。
最長3年間、給与を得ながら活動できるため、収入の心配なく移住生活をスタートできます。
任期中に地域の人脈を築き、次の仕事や起業の準備ができる点が最大のメリットです。
移住の「ソフトランディング」に最適な選択肢と言えるでしょう。
周囲でも地域おこし協力隊を卒業後、新しい仕事を始めた方が数名いらっしゃいます。
【一次産業】農業・林業・漁業
自給自足的な暮らしや、自然と共に働くことに魅力を感じる人におすすめです。
高齢化による担い手不足が深刻なため、多くの自治体で手厚い新規就農・就業支援制度が用意されており、未経験からでも挑戦しやすい環境が整っています。
周囲でも新規就農した方がいらっしゃいます。
【医療・福祉】介護職・看護師
慢性的な人手不足で資格支援制度も充実しています。
高齢化が進む地方において、医療・福祉職は常に需要が高い「売り手市場」です。
資格があれば全国どこでも働くことができます。
資格取得や職場復帰を目指す人におすすめです。
【公共関連】公務員・インフラ
地域の役場職員などの公務員や、電気・ガス・水道といった生活インフラを支える仕事です。
安定収入が魅力ですが、競争率は高い傾向にあります。
社会人経験者採用枠も増えています。
【観光業】ゲストハウス・民宿・古民家カフェ
地域の空き家を活用し、ゲストハウスやカフェなどを開業するスタイルは、移住者の間で根強い人気があります。
補助金の利用も可能です。
インバウンド需要の回復も追い風です。
周囲でも古民家を自分で改装してホテルを始めた方がいらっしゃいます。
全国放送やローカルのテレビにも取り上げられ、高評価をいただいていました。
外国からのお客様もいらっしゃるようです。
【技術・クリエイティブ】Webデザイナー・プログラマー・ライター等
パソコンとインターネットがあれば、場所を選ばずに働ける仕事の代表格です。
ITスキルがあれば都市部のクライアントと取引し、収入を維持しながら地方の豊かな生活を送ることができます。
地域の事業者から仕事を請け負うことで、地域貢献にもつながります。
フリーランスとして独立も可能です。
【起業・事業承継】小規模起業、家業継承
地方ならではの課題の中に、新しいビジネスチャンスが眠っています。
都市部より競合が少なく、小規模から始められ、行政のサポートを受けやすいです。
また、後継者不足の店舗や工場を引き継ぐ「事業承継」も、地域に貢献しながら自分の事業を持つことができる素晴らしい選択肢です。
周囲でも店を開いた方が数名いらっしゃいます。
地方移住での仕事探し:コツと準備
- 移住の目的(例:自然重視か、働き方重視か)を明確にする
- 家族の希望
- 移住のタイミング
- 自分のキャリアを棚卸しし、どんなスキルや経験があるのかを客観的に把握
- 希望する移住先でそれらのスキルを活かせる職場があるかをリサーチ
- 地方企業の特色や働く環境もリサーチ
- 先輩移住者の体験談が聞けるイベントに参加
- 移住体験ツアー
- オンライン相談会
- 自治体の移住相談窓口
- ハローワーク
- U・Iターン専門求人サイト
地方移住と仕事のメリット・デメリット
メリット
- 通勤ストレスから解放される
満員電車から解放され、心と時間に大きなゆとりが生まれます。 - 生活費が安く、経済的に余裕が出る
家賃が都市部より安いため、経済的な負担が軽減されます。 - 地域との濃い関わりで人間関係が深まる
地域のイベントやお祭りなどに参加し、人との繋がりを感じることができます。 - 自然に囲まれた暮らしで心も体も健康に
豊かな自然環境が心身の健康にも良い影響を与えてくれます。 - 自分の挑戦が地域の役に立つ可能性がある
「こんなサービスがあったら」という小さなアイデアが地域に喜ばれ、地域活性化や新しい価値に繋がる可能性があります。
デメリット
- 車が必須の地域が多く、維持費がかかる
公共交通機関が不便な地域では、移動手段として自動車が不可欠となり、購入費や維持費がかかります。 - 娯楽施設・店舗が少ない場合がある
娯楽施設や店舗数が少なく、都市部に比べて少ない場合があります。 - 都市部より給与水準が低め
全体的に見ると、給与水準は都市部よりも低い傾向にあります。 - 人間関係が近すぎて気を使うことも
コミュニティとの繋がりが強い分、プライバシーの確保や人付き合いの距離感に気を使うこともあります。
まとめ
本記事では、地方移住における仕事の探し方と、移住者におすすめの仕事7選について、社会背景から具体的な行動ステップまで網羅的にご紹介しました。
「地方には仕事がない」と思い込む前に、知ってほしいことがあります。
実際は、未経験でも始められる職種や、リモート・起業など柔軟な働き方が可能な選択肢が広がっています。
- 地域おこし協力隊として地域に関わる
- 農業や林業など自然と共に働く
- フリーランスやIT職で都市と変わらぬ収入を得る
- 起業や事業承継で自分の事業を持つ
どれも現実的で、地方だからこそ挑戦しやすい仕事です。
大切なのは、「自分の目的」と「理想の暮らし」を明確にし、それに合った働き方を選ぶこと。
この記事が、あなたにとって地方移住の不安を解消し、新しい可能性の一歩となれば幸いです。
理想の仕事と暮らしを、ぜひ地方で実現してください。