辞めたほうがいい会社の特徴11選|鹿児島のブラック企業に転職した失敗体験談

辞めたほうがいい会社の特徴11選|鹿児島のブラック企業に転職した失敗体験談

初めまして、ゆきしょうです。

この記事では、転職サイトや法律サイトが出しているブラック企業の特徴の記事で当てはまっていたことをもとに、私が体験した辞めたほうがいい会社の特徴11個を書きました。

鹿児島で複合テレワーク施設の立ち上げに関わる仕事を経験しましたが、ブラック企業の実態を身をもって体験しました。

この会社は典型的な同族経営で、役員を含む経営陣数名と、社員・パート・アルバイト数名という小規模な体制でした。

退職時、社長からは形式的な謝罪と引き止めがありましたが、経営陣との建設的な対話は不可能と判断し、責任者と激論の末に辞める決断をしました。

今振り返れば、社長も一見物分かりが良さそうに見えて、実は非常に老獪(ろうかい)な人物でした。

社会人20年間で3社の正社員経験がありましたが、以前の職場はいわゆる「普通の会社」だったため、ブラック企業の兆候を見抜く免疫がありませんでした。

「この会社、何かがおかしい」と気づいた時には、すでに入社した後だったのです。

それにしても、このような労働環境の会社が、地方自治体から公的施設の運営を任されていることには疑問を感じざるを得ません。

しかも、税金や億単位の国の交付金が投入されている事業であるという噂も耳にしました。

身の丈に合わない事業運営のツケは、すべて現場の従業員に回ってきます。

一部の同族経営に見られる「公私混同」や「自分たちは特別だ」という特権意識があるのなら、人を雇う資格はないと断言できます。

そこら辺を見極められなかったことと、誘ってきたのは向こうからだし、知り合いだったし、つい「まあ大丈夫だろう」と信用してしまったのが甘かったです。

そのまま契約書も交わさずに進めてしまったのは、大きなミスでした。

ちゃんと形にしないと後で揉める可能性があるってことを、身をもって学びました。

退職理由を会社都合にするように向こうの社会保険労務士と交渉しましたが断られたので、ハローワークに異議申し立てをして会社都合に訂正させました。

自己都合と会社都合はまったく違うので、同じような状況の方は絶対に諦めないでください!!!

地方移住して就職を考えている方に少しでも参考にしてもらい、私のような失敗をする方がいなくなれば幸いです。

長時間労働が当たり前

ダメな職場

長時間労働は健康に害があり、病気になってしまうと取り返しがつかなくなります。

1日11時間以上は働いていました。

7時台に出社して8時くらいから1人で店の準備をはじめて9時開店でした。

驚くべきことに、責任者の出社は開店直前の8時40分〜9時頃でした。

オープン準備期間中、「オープン後は出社時間を8時までとする」と責任者自らルールを定め、マニュアルにも記載しました。

一度、遅刻について指摘をしたことがありました。

しかし改善されたのは翌日の1日だけ(それも5分の遅刻でしたが)。

翌々日からは何食わぬ顔で元の時間に逆戻りです。

自ら決めたルールさえ守れない姿勢に対し、説明も謝罪もうやむやにされた時、会社への信頼は一気に崩れ去りました。

「組織として機能していないのではないか?」 これが、私が最初に感じた強烈な違和感でした。

サービス残業が当たり前

サービス残業が当たり前

残業代を支払わないのは違法で、企業としてのコンプライアンスに問題があります。

タイムカードなどの出退勤管理はありませんでした。

毎回3時間以上はサービス残業していて、100時間以上の月もあり月平均80時間は軽く超えていたので普通に労働基準法違反でした。

残業時間の証拠を残しておいたので、退職後に請求したら渋々でしたが支払われたので良かったです。

ただ、何も言わなければ当然支払われなかったでしょう。

年間休日が最低ラインよりも少ない

年間休日が最低ラインよりも少ない

年間休日の最低ラインは1日8時間労働で105日です。

年間休日が少ないと健康を害する可能性が高くなります。

基本は木曜日休みだけでそれ以外はたまに休んだだけだったので、そのまま働いていれば1日11時間以上の労働で年間休日60日くらいだったでしょう。

入社前の条件提示では「日曜日定休」と決まっていました。

しかしオープン直前、自治体からの要望を理由に突如として木曜日定休へと変更されました。

確かに、県内でも有数の人気観光地にある施設である以上、日曜営業の必要性はビジネスとして理解できます。

しかし問題なのは、そこではありません。

条件変更の代替案として合意したはずの「隔週で土日のどちらかを休日にする」という約束が、オープン後になかったことにされたのです。

出社時間の件と同様、何の説明もなく反故にされる。

当時、子供たちはまだ小さく、約束を破られたことで土日の育児負担がすべて妻にのしかかる結果となりました。

有給休暇が取れない

有給休暇が取れない

有給休暇が取れない会社は、従業員を大切にしていない会社の可能性が高いです。

有給休暇は法律で定められた労働者の権利です。

子どもの行事がある時だけ休みましたが、常に人手不足だったので休みづらい雰囲気で、ちゃんとした有給休暇の制度もありませんでした。

休憩時間がない

休憩時間がない

労働基準法では、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩時間が義務づけられています

しかし現実は、1日中ほぼ立ちっぱなし。

昼食休憩すら15分程度しか取れず、それすらも忙しくなれば中断して業務に戻らなければならない過酷な環境でした。

酷い時は休憩も食事も一切取れない日もありました。

この状況を指摘しても、役員は『以前からウチはこのやり方ですから』と悪びれる様子もありませんでした。

「自社のやり方」が「法律」よりも優先されると考えているのなら、それは経営者としての認識が根本的に欠如していると言わざるを得ません。

従業員の健康への配慮など皆無でした。

常に人手不足

常に人手不足

人手不足だと1人1人の仕事量が多くなり、激務になります。

当然、残業時間が増えて長時間労働になります。

私が働いていた当時は施設内にあるカフェテリアの他に違う業態の系列店が2店舗ありました。

常に人手不足だったので忙しい時は1日で3店舗全部に回されたり、通常でも2店舗に回されているパート・アルバイトさんがいました。

各店舗で仕事の内容が違うので覚えるのが大変そうでした。

私は店長として、営業中は常にカフェテリアの店頭に立つ必要がありました。

接客業務は予測不能で、本来なら現場に集中すべきです。

しかし、コワーキングスペースの売上が不振だという理由で、接客の合間を縫ってイベント企画などの別業務まで課せられていました。

物理的に不可能な要求です。

現場が疲弊している一方で、役員たちは静かな事務所やスペースで業務を行っていました。

さらに信じ難いことに、責任者が勤務時間中に個人の副業と思われる作業をしている姿も目撃しました。

現場の必死さと経営陣の意識の乖離(かいり)は決定的なものでした。

給料が安い

給料が安い

「労働の対価が見合っていない」と感じたら、それは危険信号です。

私は本来、WEB制作と営業の経験を活かすという条件で、前職より年収が100万円以上下がっても承諾し入社しました。

しかし、実際に命じられたのは、事前の話とは似ても似つかない“カフェテリアの店長業務”がメインでした。

「話が違う」というレベルを超え、求人内容と実態が乖離したいわゆる「求人詐欺」に近い状況でした。

結局、WEB制作はこの施設のホームページ作成のみ、営業に至っては一度もすることなく終わりました。

適性のない業務を強いられる毎日は苦痛そのものでした。

「人間は、不本意な環境に置かれ続けるとここまで心身を消耗するのか」と身を持って知る、高い授業料となりました。

これだけの激務にも関わらず、パート・アルバイトスタッフの時給も最低賃金すれすれという待遇でした。

従業員の意見や要望が通らない

従業員の意見や要望が通らない

従業員の意見が通りづらい職場は人材を大切にしていないし、良い方向に改革していくことができません。

役員たちのやり方が絶対だったので意見や要望を言っても、否定されるか訳の分からないやり方を押し付けられていました。

先ほどの出社時間や休日数や仕事内容が違うなどの自分たちにとって都合の悪い事は何の説明もないまま何事も無かったようにスルーされました。

職場の人間関係も雰囲気も悪い

職場の人間関係や雰囲気が悪い

人間関係が悪い職場はストレスがたまり、ずっと我慢してると健康に害が出てきますし職場の雰囲気もどんどん悪くなっていきます。

社長と責任者の仲が悪く、会議中によく揉めていました。

責任者を除いた、社長と社長の周りの関係者の飲み会に呼ばれて、責任者のことについて話し合いをしたこともありました。

そんな環境の中で働いていたので仕事はやりづらくて、職場の雰囲気は最悪でした。

あるパートさんは悪口を聞かされて嫌だと言ってました。

パート・アルバイトさんたちとは仲良くやっていたのでそこはまだ良かったです。

経営陣の資質に疑問を感じる

尊敬できる上司がいない

尊敬できない経営陣の下では、モチベーションの維持は不可能です。

地域には、活性化のために協力し合う地元企業やNPO法人の方々がいらっしゃいました。

本来なら積極的に連携すべき立場ですが、この会社の役員たちは地域イベント等への参加には極めて消極的でした。

「地域活性化」を掲げながら、実際は自社の利益のみを追求する閉鎖的な姿勢が見て取れました。

さらに、現場の運営においても信じがたい光景を目の当たりにしました。

衛生管理やコンプライアンスよりも「目先のコスト削減」が最優先されるのです。

例えば、食材の管理体制や、消耗品の過度な使い回しなど、飲食店として衛生観念を疑うような場面に遭遇することもありました。

専門家に頼むべき文書作成すら、数千円の経費を惜しんで専門家を頼らず、素人である私に丸投げする始末。

振込手数料や両替代を惜しむので、給料が現金手渡し、レジのお釣り用小銭が頻繁に不足し会計時に毎回冷や汗をかくという信じがたい業務環境でした。

本来なら休みのパートやアルバイトの子たちが、わざわざ給料を受け取るためだけに店にくるのを何度も目撃しました。

「振込手数料」をケチるために、「従業員の貴重な時間」を奪っていることに経営陣は気づいていません。

ちなみにある記事にこんなことが書かれていました。

給料が現金手渡しで支払われる

給料が現金払いの会社は良くない傾向があります。

多くの会社が給料振込が一般的ですが、いまだに現金払いの会社があります。

業界の商習慣で現金払いということもありますが、それ以外であえて現金払いをしている会社は離職率が高いことが多いのです。

なくしたり盗まれたりする恐れがあったり、銀行への振込手数料を従業員が支払わなければならなかったり、現金払いをされることに従業員側のメリットはほとんどありません。

直接給料を手渡しされたら、受け取った従業員は感謝せざるを得ないですよね。

現金払いをしている会社は、雇っている側が、自分たちを偉いと思っていたり、感謝されたいという感覚をもっている可能性があります。

経費削減といえば聞こえはいいですが、必要な投資すら渋り、非効率とリスクを現場に押し付ける経営体質は企業として未熟であると言わざるを得ませんでした。

特に責任者のマネジメント能力には、深刻な問題がありました。

自己評価と客観的な実力が著しく乖離(かいり)しているためか、周囲の関係者との信頼関係も築けておらず、社内で孤立しているのが明白でした。

自分自身には甘い一方で、従業員には理不尽に厳しく接する。

そこに論理的な思考や学習能力は感じられません。

「他責思考」が強く、外面を取り繕うことには長けていましたが、言動と行動が一致しない「言行不一致」が常態化していました。

実務においては口先だけで自ら動こうとはせず、計画性も皆無。

その結果、現場でのトラブルが絶えず、私たちは常に混乱させられました。

何より致命的だったのは、協調性や他者への感謝・共感といった資質の欠落です。

周囲のサポートや受けた恩すら仇で返すような非礼な振る舞いも見受けられ、チームをまとめるどころか、組織の不和の元凶となっていました。

本来であれば責任ある立場を任せるべきではありませんでしたが、深刻な人材不足ゆえに、その体制が変わることはありませんでした。

法律違反している

法律違反している

当然辞めたほうがいいです。

このような職場でずっと働いていると健康が害され精神が病みます。

この会社は労働時間、休憩時間に関して、明らかに法律に抵触する運用がなされていました。

病んでからでは手遅れですので健康で正常な判断ができるうちにさっさと辞めましょう。

ブラック企業に入らないためのチェックポイント

面接前にやるべきこと

口コミサイトで会社を調べる

退職後に口コミサイトを確認したところ、以前在籍していた方の投稿を発見しました。

評価はやはり最低でしたが、驚いたのは「当時はまだ良い制度があった」という記述です。

私が在籍した時には、その制度は跡形もなく消滅していました。

良い制度すら削られ、労働環境が確実に「改悪」され続けている現実。

改めて「早めに逃げ出して正解だった」と確信しました。

求人票の休日数・残業時間を確認

内定後に必ずやること

労働条件通知書を受け取る

契約内容は書面で残す(口約束はNG)

もしブラック企業に入ってしまったら…

私のように証拠を集めて退職交渉することが大事です。

また、自己都合退職ではなく会社都合退職にできれば、失業保険がすぐにもらえます。

まとめ

ブラック企業
辞めたほうがいい会社の特徴11コ!!

・長時間労働が当たり前
・サービス残業が当たり前
・年間休日が最低ラインよりも少ない
・有給休暇が取れない
・休憩時間がない
・常に人手不足
・給料が安い
・従業員の意見や要望が通らない
・職場の人間関係も雰囲気も悪い
・経営陣の資質に疑問を感じる
・法律違反している

これ以外にも色々ありました。

あとは、知り合いが経営してる会社・家族経営の会社もおすすめしません。

知り合いが経営してる会社だと、上手くいけばいいですがトラブると後々めんどうなことになります。

家族経営の会社でも従業員に対して配慮があって良い会社もあります。

しかし一般企業と比べるとブラック率が高くなるようです。

ブラック企業は突然現れるわけではなく、最初から「兆候」はそこら中に転がっていました。

それを見逃したのは、自分の甘さです。

でも二度と、同じ過ちは繰り返さない。

この記事が、同じような地雷を踏む前に誰かの判断材料になることを願ってます。

以上、辞めたほうがいい会社の特徴11選|鹿児島のブラック企業に転職した失敗体験談でした。

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