AIに任せるとやり直しが増える理由|設計図を先に渡したら進み方が変わった話

AIに任せるとやり直しが増える理由|設計図を先に渡したら進み方が変わった話

こんにちは、ゆきしょうです。

AIに作業を任せているのに、やり直しばかり増えていく。

その原因は、指示の出し方ではないかもしれません。

なぜAIに任せるとやり直しが増えるのか?

結論から言うと、完成形を先に決めないまま、AIに手を動かさせているからです。

2026年8月、地元のお茶農家さんに頼まれて、畑の作業を管理する仕組みを作っていました。

スプレッドシートとフォームを、Claude Codeでつなぐ形です。

最初は、なんとなく作り始めました。

聞いた話を、頭の中の完成形のままAIに流し込むやり方です。

結果、日付の書き方がバラバラになりました。

備考欄に書いてあることを見落として、同じ調べ物をやり直したこともあります。

そのたびに「そうじゃない」と言い直す。

当時の音声メモには、なんとなくで進めるのはダメだ、と吹き込んでいます。

ただ、AIの精度の問題だと思っているうちは、何も直りませんでした。

指示の書き方を工夫しても、やり直しは減らない。

減らなかった理由は単純でした。

私自身が、完成形を決めていなかったからです。

決まっていないものは、人にもAIにも伝えられません。

そしてAIは、決まっていない部分を勝手に埋めてきます。

埋め方は毎回違う。

だから、やり直しになります。

設計図には何を書けばいいのか?

結論から言うと、誰が・何を・どの単位で数えるのかを、作る前に紙に落とすことです。

転機は、農家さんの畑へ草取りに行った日でした。

先に送っていたたたき台の文章を、社長さんが読んでくれていました。

そこで出てきたのが、こちらが想定していなかった話です。

畑の作業記録だけだと思っていたら、話が一気に広がりました。

土壌の改良作業の管理。

肥料の在庫の台帳。

そして農薬の管理です。

畑には一つずつ番号が振ってあり、それぞれに担当者がいる。

肥料は、どの畑にどれだけ使ったかを残していく必要がある。

農薬はリットル単位で、これが一番難しいとも言っていました。

つまり、私が頭に描いていた完成形は、その時点で間違っていたわけです。

あのまま作り進めていたら、まるごとやり直しでした。

設計図に書くのは、この種類の情報です。

誰が入力するのか。

何を数えるのか。

どの単位で持つのか。

今はどうやっているのか。

機能の一覧ではありません。

書き出すのは「使う人の仕事の形」です。

先に決めたら、進み方はどう変わったのか?

結論から言うと、AIに渡す前に迷いが消えて、途中の作り直しがほとんど無くなりました。

やり方を変えて、作るものの形を決めてから指示を出すようにしました。

何を作るかをはっきり決めてから頼むと、そのまま進んでくれます。

当時の音声メモにも、そういうやり方をしたらスムーズに進んだ、と残っています。

言い直しの回数が減ると、こちらの頭の中も散らかりません。

建物を建てるときの図面と同じだと思いました。

どこへ行きたいのかを、先に決める。

要件定義というのは、たぶんそういうことなんだと思います。

そして数日後、試作を農家さんに渡すところまで進みました。

なんとなく進めていた期間より、決めてから進めた期間の方が、はっきり速かったです。

同じAIに、同じ人間が指示を出しています。

違ったのは、渡す前に完成形が決まっていたかどうかだけです。

設計図を作れば、全部うまくいくのか?

結論から言うと、いいえ、設計図があってもAIの出来は毎回同じにはなりません。

決めてから頼んだ後も、日付の書式がそろわないことはありました。

備考欄の見落としも起きます。

同じように指示を出しても、返ってくるものが毎回同じとは限らない。

そこは、こちらが目で見て直すしかない部分です。

設計図が消してくれるのは、「そもそも作るものが違った」という一番大きいやり直しです。

細かい取りこぼしは残ります。

それでも、大きいものが消えるだけで、仕事は前に進むようになりました。

ついでに言うと、設計図を書く作業自体もAIに手伝ってもらえます。

ただし、そこに書かれた完成形が正しいかどうかは、話を聞いた本人にしかわかりません。

私が現場で聞いた土壌改良や農薬の話は、AIの側からは出てきませんでした。

聞いてきた人間にしか書けない部分が、設計図の中心にあります。

設計図は、AIを完璧にするための道具ではありません。

自分が何を作りたかったのかを、後から見て思い出せる形にしておく紙です。

なんとなくで進めない。

最初に決める。

AI相手の仕事で私が今のところ一番効いていると感じるのは、この順番です。

地方のお店や会社が困っているのは、ホームページそのものではないとも感じています。

AIに任せる範囲をどこまでにするかは、いまも迷っています。

以上、AIに設計図を先に渡すようになった話でした。

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